11月7日(火)に、アルヒ(7198)の新規上場が承認されています。
アルヒは、フラット35を中心とする住宅ローンの貸付及び回収を行うモーゲージバンク事業を行っている会社です。
上場先は未定ですが、上場日における時価総額が250億円以上となる見込みの場合には東証1部となることから、想定価格から計算した時価総額はこれを大きく上回るため、ほぼ東証1部になることでしょう。これにより、12月14日(木)に上場予定となりました。
なお、想定価格1340円に対して仮条件は、1,150円~1,340円。公開価格は1,300円で決定しています。
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Contents
アルヒが上場へ!
アルヒ株式会社
想定価格1,340円から計算したPER(連結)は14.98倍、PBR(連結)は1.95倍、公開時価総額目安は、約483.5億円です。
PER:第3期決算時の当期純利益を基に算定
PBR:第3期決算時の純資産額を基に算定
【業績】
連結での業績では、読み取りにくいですが単体は右肩上がりです。
監査法人は「有限責任監査法人トーマツ」
業種は「その他金融業」です。
新規(株式)発行による手取金の使途は、ありません(株式売却のみのため)。
上場日までのスケジュール
銘柄名/証券コード | アルヒ/7198 |
市場 | 東証1部 |
上場日 | 12/14(木) |
仮条件決定日 | 11/27(月) |
BB期間 | 11/28(火)~12/4(月) |
公開価格決定日 | 12/5(火) |
購入申し込み期間(※) | 12/7(木)~12/12(火) |
払込期日 | – |
(※)証券会社によって期日が異なるため、お申込み証券会社でご確認ください。
発行条件など
決算 | 3月 |
申込単位 | 100株 |
想定価格 | 1,340円 |
仮条件 | 1,150円~1,340円 |
公開価格 | 1,300円 |
株価初値12/14(木) | 1,270円(97.69%・0.98倍) |
公開株式数 | 19,122,800株
|
上場時発行済株式数 | 36,080,600株 |
オーバーアロットメント(OA)と合わせて19,122,800株、国内分11,906,700株での最大当選枚数は119,067枚です。
当選枚数は、かなり多めで当たりやすいIPO銘柄です。想定価格の1,340円で計算した吸収金額は、約159.5億円で「大型規模」の吸収額となります。
申込みができる証券会社
- 主幹事証券:
・野村證券 - 幹事証券:
・みずほ証券
・UBS証券
・SMBC日興証券
・大和証券
・SBI証券
※ブックビルデング申込期間は、2017年11/28(火)~12/4(月)となっています。
ロックアップと株主上位
氏名・名称 | 所有株式数(株) | 所有割合(%) | ロックアップ |
CJP CSM Holdings, L.P. | 30,780,200 | 81.05 | 180日 |
SBIホールディングス(株) | 3,621,200 | 9.54 | 180日 |
濱田 宏 | 1,000,000 | 2.63 | 180日 |
東京海上メザニン1号 投資事業有限責任組合 | 808,500 | 2.13 | 全株売出 |
細野 恭史 | 266,000 | 0.70 | 180日 |
五十川 毅 | 135,000 | 0.36 | 180日 |
■ 上記株主保有分のうち、CJP CSM Holdings,L.P.の保有する17,231,800株、東京海上メザニン1号投資事業有限責任組合808,500株は今回の売出株式となります。
※ロックアップ180日目は、平成30年6月11日(月)
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アルヒのIPO株価の初値予想
株価の初値予想としては、初値で1.2倍以上の上昇は期待できそうです。
最大当選枚数は119,067枚、想定価格1,340円で計算した吸収価格が159.5億円、想定時価総額は483.5億円と大型案件です。
【追記】仮条件が想定価格から下振れ。公募価格も1300円と仮条件の上限とならなかったことから、C評価をDに下げました。初値は公募割れも意識した展開となりそうです。
【プラス】
- 単体の業績は右肩上がり(成長性)
- 既存株主には、概ねロックアップあり(売り圧力が少ない)
- 住宅ローン業界では有名(人気・話題性)
- 【外部環境】日経平均株価が最高値更新
【マイナス】
- 当選枚数は多く、需給はかなり重たい
- 初値で上昇しにくい東証1部(又は2部)銘柄
- 公募株ゼロ。既存株主によるイグジット案件
- 割高というほどでもないが、割安感はない
長期固定金利住宅ローン「フラット35」の中では、業界最低水準の金利設定であるARUHIフラット35。取り扱いシェアは7年連続一位で、長期固定でマイホームを建てる方なら、一度は検討対象に上がっていることでしょう。
アルヒの事業内容の特徴としては、融資事項した住宅ローンの債権を原則として債権譲渡することにより、バランスシートリスクが最小化された『フィー(手数料)ビジネス』となっています。
そのため、顧客の要望に応じた住宅ローン商品の紹介から適切な田民具での借り換えの提案まで、顧客本位のビジネスを徹底することが可能となっています。
需給はかなり重そうなのと、IPOで敬遠されがちな既存株主によるイグジット色の強い案件ですが、業績も伸びている金融テーマということで人気化することもありそうです。そのため、規模の割には初値上昇が期待できるのではないでしょうか。
【11月IPO】
- 11/15(水)シー・エス・ランバー(7808/JQスタンダード)
- 11/21(火)サインポスト(3996/マザーズ)
- 11/28(火)ポエック(9264/JQスタンダード)
- 11/28(火)幸和製作所(7807/JQスタンダード)
- 11/28(火)クックビズ(6558/マザーズ)
- 11/29(水)トレードワークス(3997/JQスタンダード)
【12月IPO】
12/7(木)アトリエはるか(6559/名証セントレックス→上場延期)- 12/12(火)一家ダイニングプロジェクト(9266/マザーズ)
- 12/13(水)SGホールディングス(9143/東証)
- 12/14(木)アルヒ(7198/未定)
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IPOに応募する方法
アルヒ株を保有するためには、IPO(新規公開株式)で狙っていく方法があります。IPOで株式を購入するためには、まず証券会社の口座を持っていないと申し込めません。
今回の主幹事は野村證券なので、当選確率を上げるためにはこちらからの申し込みが必須です。その他にもネットで気軽に申し込みが可能なアルヒIPO幹事では以下のような証券会社があります。
SMBC日興証券
SBI証券と並んで新規公開株式数がダントツなので、IPO投資をするなら口座開設必須の証券会社です。抽選は完全平等抽選で、完全平等抽選の場合は1口座に対して誰もが1チャンスなので「誰でも平等に当選チャンス」があります。
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