本日の日経平均株価は、続伸となりました。
20,614.07円 前日比 +213.29円(+1.05%)
ドル円為替は112円台後半から113円台への円安。
前日のNYダウ最高値更新を背景にプラスで始まった日経平均株価。その後に為替が円安方向を確認すると、安定的に値を上げ年年初来高値を更新となりました。
選挙と株価の関係性・影響はあるの?
衆議院は9月28日(木)に解散。
そして10月に入り、衆議院選挙が近づいてきました。正式には、第48回衆議院議員総選挙。
日程としては、10月10日(火)告示、10月22日(日)が投票日となっています。
最近になって株価は堅調に推移していますが、やはりこの選挙と関係性はあるのでしょうか。
アノマリーとして、「選挙前は株価が上がりやすい」「総選挙期間中は株高」というのもあるため、個人投資家にとってもなんとなく買い進めやすく、それを先回りした機関投資家の動きもみられるのかもしれません。
また、このタイミングで第二次売り出しをした日本郵政株も今後の値動きが注目されます。
過去の選挙と日経平均株価に影響・関連性はあるのか?
過去の衆院選に向けての株価の値動きを比べてみました。
衆議院議員選挙解散日から投票日までの日経平均株価の推移
回数 | 解散名 | 解散日 | 投票日 | 上昇率 |
第47回 (株価終値) | アベノミクス解散 第2次安倍改造内閣 | 2014年11/21 17,357.51円(11/21) | 2014年12/14 17,298.19円(12/12) | -0.34% |
第46回 | 近いうち解散 野田第3次改造内閣 | 2012年11/16 9,024.16円(11/16) | 2012年/12/16 9,737.56円(12/14) | +7.9% |
第45回 | 政権選択解散 麻生内閣 | 2009年7/21 9,652.02円(7/21) | 2009年8/30 10,534.14円(8/28) | +9.1% |
第44回 | 郵政解散 第2次小泉改造内閣 | 2005年8/8 11,778.98円(8/8) | 2005年9/11 12,692.04円(9/9) | +7.7% |
第43回 | – 第1次小泉第2次改造内閣 | 2003年10/10 10,786.04円(10/10) | 2003年11/9 10,628.98円(11/7) | +1.4% |
第42回 | 神の国解散 第1次森内閣 | 2000年6/2 16,800.06円(6/2) | 2000年6/25 16,963.21円(6/23) | +0.97% |
第41回 | – 第1次橋本内閣 | 1996年9/27 21,547.02円(9/27) | 1996年10/20 21,612.3円(10/18) | +0.3% |
こうして過去7回の衆議院議員選挙でみると…
解散日から投票日までの株価は6勝1敗ですね。
前回のアベノミクス解散を除いては、おおむね『上昇』の方が上回っていたことになります。
また、前回の選挙期間中のマイナス幅としても僅少で、大幅な下落ではなかったことから、株価への関連性・影響という意味では、株価は上昇しやすい傾向があるようにも見えます。
(衆議院)選挙と株価には関係あり
ちなみに今回の解散日(9/28)日経平均株価終値は、20,363.11円でした。
また解散名は、第3次安倍第3次改造内閣による、『国難突破解散』です。
北朝鮮問題で揺れる中、「なんで今なの?」という声もありますが、果たして自民党はそんな”国難突破”のための基盤強化をできるのでしょうか。
ついでに、株価もこのまま米国並みに上昇し続け、株価的な困難(日経平均株価はなかなか上がらない)も突破してくれると嬉しいです。
とはいえ、株価形成には複合的な要因が絡み合っているため、「選挙前に株価は上昇する」についてはあくまでもアノマリー、ジンクスの域を出ません。
ただし、投資家心理に与える影響はまったくないはずもなく、実際に過去7回の衆議院選をみても、目先に外部要因の悪化等の特大のマイナス・サプライズでも発生しなければ、やはり楽観ムードで上昇しやすいと言えるのではないでしょうか。
コメント