7月27日(木)に、UUUM(3990)の東証マザーズへの上場が承認されました。
UUUM(うーむ)は、YouTubeを中心とするクリエイターのマネジメント業務、クリエイターに関連するプロモーション提案やグッズ販売、動画コンテンツの制作等の事業を行っている会社です。
これにより8月30日(水)に上場予定となり、8月のIPOとしては3番目です。また想定価格1,880円に対し仮条件は、1,880円~2,050円と強気な設定。公開価格は上限の2,050円となりました。
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UUUM(うーむ)が上場へ!
UUUM株式会社
想定価格1,880円から計算したPER(単独)は60.69倍、PBR(連結)は8.70倍、公開時価総額目安は112.8億円です。
(PER:第3期決算時の当期純利益を基に算定・PBR:第4期第3四半期決算時の連結純資産額を基に算定※第4期より四半期連結財務諸表を作成しています。)
業績としては、創立してまだ4年目でありながらも急拡大中です。
前期に当たる第3期より黒字化を達成。今期は連結決算を採用しながら第3四半期決算の時点で、単独での成績を上回っています。
YouTube関連銘柄として注目度は高くなりそうです。
監査法人は「新日本有限責任監査法人」
業種は「情報・通信業」です。
上場日までのスケジュール
銘柄名/証券コード | UUUM/3990 |
市場 | 東証マザーズ |
上場日 | 8/30(水) |
仮条件決定日 | 8/10(木) |
BB期間 | 8/14(月)~8/18(金) |
公開価格決定日 | 8/21(月) |
購入申し込み期間(※) | 8/22(火)~8/25(金) |
払込期日 | 8/29(火) |
(※)証券会社によって期日が異なるため、お申込み証券会社でご確認ください。
発行条件など
決算 | 5月 |
申込単位 | 100株 |
想定価格 | 1,880円 |
仮条件 | 1,880円~2,050円 |
公開価格 | 2,050円 |
株価初値 | 6,700円(326.83%・3.27倍) |
公開株式数 | 594,300株 (公募302,000株・売出214,800株・OA77,500株) |
上場時発行済株式数 | 6,002,000株 |
オーバーアロットメント(OA)と合わせて594,300株なので、最大当選枚数は5,943枚です。
当選枚数は、少なめで当たりにくいIPO銘柄です。想定価格の1,880円で計算した吸収金額は、約11.2億円で東証マザーズ市場としては「中型規模」のIPO銘柄となります。
申込みができる証券会社
※ブックビルデング申込期間は、2017年8/14(月)~8/18(金)となっています。
ロックアップと株主上位
氏名・名称 | 所有株式数(株) | 所有割合(%) | ロックアップ |
鎌田 和樹 | 2,556,600 | 39.45 | 90日 |
ANRI1号投資事業有限責任組合 | 1,100,000 | 16.97 | 90日又は1.5倍 |
ジャフコSV4共有 投資事業有限責任組合 | 1,000,000 | 15.43 | 90日又は1.5倍 |
梅田 裕真 | 600,000 | 9.26 | 90日又は1.5倍 |
服部 義一 | 343,000 | 5.29 | 90日又は1.5倍 |
渡辺 崇 | (114,000) | 1.76 | |
中尾 充宏 | (80,000) | 1.23 | |
梅景 匡之 | (80,000) | 1.23 | |
髙田 順司 | 60,960 | 0.94 | 90日 |
開發 光 | (60,000) | 0.93 |
■ 上記株主保有分のうち、鎌田和樹氏の保有する88,500株・ANRI1号投資事業有限責任組合88,500株・ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合37,800株は今回の売出株式となります。
※ロックアップ90日目は、平成29年11月27日(月)
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UUUMのIPO株価の初値予想
初値予想としては、大幅な上昇が期待できそうです。
最大当選枚数は5,943枚とやや少なく、想定価格1,880円での吸収価格は約11.2億円と中型サイズとマザーズ銘柄の中では中型クラスのIPO銘柄です。
想定時価総額は112.8億円とやや大きめで、一部ロックアップがかかっていない株主がいる点は株価上昇にはマイナスですが、
Youtube銘柄としての話題性が抜群であるため、この当選枚数からすると申し込み分母が増えることが予想され、その結果、かなりの「希少性」となるのではないでしょうか。
ちなみに株主(新株予約権)として名を載せている、第10位の開發 光(かいはつひかる)氏は、年収億越えとも噂される人気YouTuberのヒカキン。
ヒカキンは、あのキング・カズともコラボした「リポビタンD」のCMでもおなじみとなりました。その他にも11位以降には、はじめしゃちょーや有名Youtuberらが株主として名を連ねています。
その他、業種的には会社設立よりわずか3年で黒字化、連結決算を採用している第4期となる進行期はすでに売上高・経常利益ともに前年の数値を上回っている点は、成長性を感じさせます。
逆にマイナス点としては、想定価格である1,880円はPER・PBRの指標的にはかなりの割高であり、その話題性を見込んですでに先の成長性をも織り込んだ価格となっている点です。
それでもやはりIPOは、需給が第一で価格形成されやすいため、ユーチューバー関連という今までの業種カテゴリーに属さない分野での新規上場は、かなりの注目を集めることが予想されます。
ただし、公開価格より1.5倍以上ではロックアップがかかっていない既存株主の売り圧力が強まることも予想されるため、様々な思惑をはさんだ相場展開とはなりそうです。
そのため、セカンダリー狙いの投資家の方にとっても、かなり興味深い銘柄となるのではないでしょうか。
チャレンジポイント狙いのSBI証券はもちろん、幹事証券会社からの全力申込が必須なIPO案件となりそうです。
また、UUUMは8月IPO銘柄としては最後の企業になると思われ、次の9月からはまたIPO銘柄数も増えてくることが予想されます。
そのため、まだ口座を開設していない証券会社などについては、今のうちに準備をしておくためにもよい案件かもしれません。
【上場日・IPO銘柄名・証券コード/市場】
8月IPO
- 8/3(木)シェアリングテクノロジー(3989/東証M・名証セントレックス)
- 8/9(水)トランザス(6696/東証M)
- 8/30(水)UUUM(3990/東証M)
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IPOに応募する方法
UUUM株を保有するためには、IPO(新規公開株式)で狙っていく方法があります。IPOで株式を購入するためには、まず証券会社の口座を持っていないと申し込めません。
今回の主幹事は野村證券ですが、以下はUUUMのIPO幹事の中で、その他にもネットで気軽に申し込みができる証券会社4社です。IPOで当選を狙うのであれば、複数応募により当選確率を上げていきましょう。
SMBC日興証券
SBI証券と並んで新規公開株式数がダントツなので、IPO投資をするなら口座開設必須の証券会社です。抽選は完全平等抽選で、完全平等抽選の場合は1口座に対して誰もが1チャンスなので「誰でも平等に当選チャンス」があります。

マネックス証券でのIPOの抽選は全て平等な証券会社です。『本気で当てたい』IPO銘柄の際には、複数の証券会社での申し込みが基本です。こちらも開設しておくとよいでしょう。
2015年に創業100周年となった老舗証券です。2016年度の実績は、新規公開株83銘柄中25銘柄と約3割のIPOに食い込んでいます。複数の証券会社で申し込みでIPOの当選確率を上げるにはもってこいの証券会社です。
口座開設、口座維持費用も無料。ここのIPOは公平な完全抽選制です。IPO引き受け数の多さの割には他の大手証券会社と比べ認知度はまだ低いため、意外と穴場かもしれません。
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