11月9日(水)にキャリアインデックス(6538)が東証マザーズへの上場が承認されました。
キャリアインデックスは、インターネットを活用した集客プラットフォーム「CAREER INDEX」「楽しくはたラコット”Lacotto”」「FashonHR」などの運営を行っている会社です。
これにより、キャリアインデックスは12月14日(水)に上場予定となり12月のIPO銘柄としては3番目となりました。予期せぬ”トランプノミクス”あるいは”トランプ相場”とともに、いよいよ年末に向かっています。
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キャリアインデックスが上場!
【11/24 追記】仮条件が決定しています。5,720~6,060円となり、想定価格の6,130円と比べてと弱気な設定となりました。
【12/5追記】公開価格は6,060円に決定しました。
業種は「サービス業」です。
- 株式会社キャリアインデックス
- 市場:東証マザーズ
- 証券番号:6538
- 決算:3月末日
- 上場日:12/14(水)
- 主幹事証券:
・SBI証券 - 幹事証券:
・大和証券
・SMBC日興証券・マネックス証券
・エース証券
・極東証券 - 仮条件決定日:11/24(木) 5,720~6,060円
- ブックビルディング期間:11/28(月)~12/2(金)
- 公開価格決定:12/5(月)
- 公募価格:6,060円
- 購入申込期間:12/7(水)~12/12(月)
- 払込期日:12/13(火)
- 申込単位:100株
- 想定価格:6,130円
- 公開株式数:496,800株(公募126,000株・売出306,000株/OA64,800株)
- 上場時発行済株式総数:1,726,000株
オーバーアロットメント(OA)も合わせると496,800株で、当選枚数は4,968枚です。
当選枚数は少なめで通常だと「当たりにくいIPO銘柄」になりますが、最低購入価格が想定価格の6130円×100株でも613,000円と敷居が高めで、『誰でも手軽に』申込みはできないため、意外と当たりやすいかもしれません。
想定価格の6,130円から計算した吸収価格は、約30.5億円で「中~大型規模」のIPO銘柄となります。主幹事証券は、毎度おなじみSBI証券です。個人的にあまり欲しいとも思えませんが、チャレンジポイント狙いでの応募なら多そうです。
キャリアインデックスの売上高・経常利益の推移
【単体売上高の推移(千円)】
- 平成24年3月期: 442,975
- 平成25年3月期: 625,396
- 平成26年3月期: 917,323
- 平成27年3月期:1,500,712
- 平成28年3月期:1,298,995
【連結経常利益の推移(千円)】
- 平成24年3月期:126,926
- 平成25年3月期:200,968
- 平成26年3月期:303,705
- 平成27年3月期:410,629
- 平成28年3月期:233,185
自己資本比率:81.6%(平成28年3月期)
ロックアップ
大株主である板倉広高、齋藤慶介、熊谷友幸、齋藤武人、米山恭右については180日のロックアップがかかっています。
ロックアップにより、原則として以下の株主は株式を売却することができないため、上場後の創業者等の大量売り出しによる株価の値崩れを防ぐことができます。
【主な株主上位】
氏名・名称 | 所有株式数(株) | 所有割合(%) | ロックアップ |
板倉 広高 | 1,316,000 | 80.81 | 180日 |
齋藤 慶介 | 256,000 | 15.72 | 180日 |
熊谷 友幸 | 13,000 | 0.80 | 180日 |
齋藤 武人 | 13,000 | 0.80 | 180日 |
米山 恭右 | 8,000 | 0.49 | 180日 |
青梨 和幸 | 6,000 | 0.37 | |
林 絢子 | 1,800 | 0.11 | |
嶌田 岳人 | 1,700 | 0.10 | |
武智 惠 | 1,500 | 0.09 | |
辻口 和也 | 1,500 | 0.09 | |
向山 正純 | 1,500 | 0.09 | |
曽根 康司 | 1,500 | 0.09 | |
星 幸宏 | 1,000 | 0.06 |
■ 売却価格が発行価格又は売出価格の1.5倍となった場合の、ロックアップ解除条項はありません。
※180日目は平成29年6月11日(日)
⇒平成29年6月12日(月)以降は、株式の市場価格に影響が及ぶ可能性があります。
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キャリアインデックスのPER・PBR
平成28年度3月期(単体)の当期利益金額は151,329(千円)、1株当たり当期純利益金額は、519,64円とされています。
(上場後)1株当たり利益の計算:151,329,000÷1,726,000株(上場時発行済株式総数)=87.676円⇒87.68円
なので仮に想定価格の6,130円が公募価格として計算してみた場合のPER(株価収益率)は、6,130円÷87.68円≒69.91となり、約69.9倍です。
■ ここ最近のIPO銘柄の中では、割安感がないどころか、逆にずいぶんと割高感がありますね。
また一方でPBR(株価純資産倍率)も、上場時の発行済株数1,726,000株を使って計算してみることにします。まず、1,726,000×6,130円≒10,580,380,000円⇒約105.8億円が上場時の時価総額の目安です。
これに、平成28年9月時点(第12期第2四半期)の純資産額、944,734(千円)を用いて計算してみると、10,580,380,000円÷【944,734,000円+656,523,000円(見込額)】≒6.607→約6.6倍です。
■ 割安感はありません。
※潜在株式等その他を考慮していません。あくまでも目安程度にお考え下さい。
キャリアインデックスに株主優待・配当金はあるの?
新規上場申請のための有価証券報告書には、配当政策について触れられています。
配当政策
当社は、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題と認識しつつ、業績の推移、財務状況、事業計画に基づく資金需要等を総合的に勘案し、内部留保とのバランスをとりながら、経営成績にあわせた利益配分を基本方針としております。
当社は、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としております。なお、当社は、株主への機動的な利益還元ができるよう、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めのある場合を除き、株主総会の決議によらず取締役会の決議によって定める旨を定款で定めております。
当事業年度の配当につきましては、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保するため、配当を実施しておりません。
また、内部留保資金につきましては、今後予想される経営環境の変化に対応すべく、事業拡大のための設備投資等に有効投資してまいります。
【出典:新株式発行並びに株式売出届出目論見書 ((株)キャリアインデックス)】
【配当金】
配当金は、平成25年3月期(1株あたり30円)と平成26年3月期(1株あたり35円)に行われています。今後の配当については検討はしていくものの、進行期である平成29年3月期では内部留保を優先し、配当の予定はないようです。
【株主に対する特典】
なし
株主優待については、今のところ予定はないようです
キャリアインデックス上場IPOのまとめ
大方の初値予想としては、6,000~7,000円程度が多いようです。
当選枚数が少ないため、需給的には悪くなさそうです。でもマザーズ市場としては中~大型規模であること、公募株数よりも売出株数の方が多い点、また指標的にも割高感が強い点はひっかかります。
今のところは、SBI証券でのチャレンジポイント狙いの申し込み程度にとどまりそうです。
【上場日・IPO銘柄名・市場】
11月IPO
12月IPO
キャリアインデックスのIPOに応募する方法
キャリアインデックス株を保有するためには、上場日以降に株式市場から購入するか、事前にIPO(新規公開株式)に応募して当選を狙っていく方法があります。
IPOで株式を購入するためには、幹事となっている証券会社(又は委託幹事証券)に、事前に口座を持っていないと申し込めません。
既に口座をお持ちであれば、主幹事証券会社のSBI証券や、幹事証券会社である大和証券やSMBC日興証券などでIPOのブックビルディングに申し込み、うまく当選すれば購入することができます。
以下では、今回のIPO幹事証券の中で気軽に申し込めるネット証券をご紹介しています。
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IPOに力を入れており、2015年のIPO取り扱い銘柄数NO.1のネット証券です。継続的にIPOを挑戦している方なら言うまでもないことでしょう。
口座開設は無料、口座維持費用もかかりません。新規口座開設時にはキャンペーンが多いメリットのみならず、IPOについては外れても「IPOチャレンジポイント」が付与されます。
このポイントは貯めて次回以降のIPOに使うと、当選確率が上がるため、申込続けてポイントを貯めれば、理論上いずれかは必ず当選することになります。
個人的にミニ株投資でよく利用している証券会社です。IPOの抽選はすべて平等で、取り扱い銘柄も豊富です。IPOを本気で当てに行くためには、複数の証券会社での申し込みが基本となるため、こちらも開設しておくとよいでしょう。