本日の日経平均株価は、続伸となりました。
16,764.97円 前日比 +114.40円(+0.69%)
夏枯れ相場で「方向感に乏しい」前場を尻目に、後場より相場の上昇は拡大しました。
そして蓋を開けてみれば、LINEや任天堂などが大幅高となりました。個別銘柄が物色されたようです。
関連 任天堂が新規に「日経平均採用銘柄」の可能性。株価はさらなる高みへ?
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GPIFの失敗で我々の年金が減っちゃう!?
2016年の7月29日にGPIFは2015年3月時点で保有していた資産内容を公表しました。
GPIFとは、厚生労働省が所管している独立行政法人、「年金積立金管理運用独立行政法人/Goverment Pension Investment Fund」のこと。以下では公開された中より、GPIFが保有する時価総額ランキングだけを抜き出してみました。
【2015年3月末時点:2016年07/29公表】
証券コード | 銘柄名 | 株数 | 時価総額(億円) | |
1 | 7203 | トヨタ自動車 | 182,174,000 | 15,499 |
2 | 8306 | 三菱UFJFG | 1,093,260,200 | 8,229 |
3 | 8316 | 三井住友FG | 110,727,400 | 5,173 |
4 | 7267 | ホンダ技研工業 | 129,392,700 | 5,079 |
5 | 9984 | ソフトバンク | 68,643,900 | 4,805 |
6 | 9432 | NTT | 56,231,000 | 4,210 |
7 | 8411 | みずほFG | 1,936,486,100 | 4,156 |
8 | 9433 | KDDI | 142,361,400 | 3,911 |
9 | 6954 | ファナック | 13,942,100 | 3,679 |
10 | 7751 | キャノン | 80,760,600 | 3,431 |
■ 2,037銘柄・時価総額314,671億円
トヨタに対する投資(時価総額)は、1.5兆円を超えているんですね!
その後のトヨタの株価は…順調に…残念ながら、下がっているようですが。
GPIFでは私たちの厚生年金や国民年金を管理・運用してくれています。
一時期、株価暴落により5兆円3098億円もの運用損が出ていると大騒ぎされましたが、一応これは「評価損」です。また株価が上昇に転じれば「評価損」は改善していくことと、2001年の運用開始からみれば、まだ45兆4239億円のプラスであり、2015年3月末での運用資産額134兆7475億円という規模からすると、全体としての下落率は-3.81%に過ぎません。
「5兆円の損失!」と聞くと、私たち一般庶民の感覚ではすぐに「将来もらえる年金が減っちゃう!」という議論になりがちですが、この時点では割合的には大したことないように思えます。
でも心配なのは、年初より株価が暴落・円高が進んでいる2016年度。
運用資産の中で国内株式の占める割合は23.39%、外国株式が22.32%となっているので全部がリスク資産というわけなわけではないですが、さらに評価損が進んでいる可能性は高いですね。
くどいですが、念のため。
今回開示されたのは、2016年ではなく前年2015年の3月時点での保有銘柄であります。
今後のGPIF保有銘柄の開示スケジュールは?
「じゃぁ今年の3月時点の保有銘柄は?」
当然、直近の保有状況が気になりますよね。
今年2016年3月時点での保有銘柄の開示は、第2四半期の運用状況報告(2016年11月25日)に、さらに来年2017年(平成29年)3月時点のものは、平成28年度業務概況書の公表(2017年の7月)時に開示が予定されているようです。
【GPIF保有銘柄の開示スケジュール】
- 第1段階:2015年3月時点の保有銘柄⇒2016年7月29日(金) 開示済み!
- 第2段階:2016年3月時点の保有銘柄⇒2016年11月25日(金)
- 第3段階:2017年3月時点の保有銘柄⇒2017年7月
11月25日の前には、
また「我々の将来の年金が!」の報道が増えそうです。
コメント
JPIFのかぶしきの途中の売り買いはあつてるのでしょうか。