先日、結構適当に思いつくまま株で負けてばかりいる人の特徴5つという記事を書いてみたら、思いのほか反響がありました。
やはり知人たちをダシに、実際の体験を伴った内容だったので意外とリアリティを持って読んでもらえたのかもしれません。
他に自分に書けることがないかな…
これに味をしめて探してみたら、ありました、ありました。
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Contents
個人事業をしない方がよい人の特徴5つ
私は以前に会計事務所で働いていたので、この辺で書けることが結構ありそうです。自分では当たり前だと思っていることも、世の中からすると、
「へ~なるほどね~」
と思ってもらえることがあるかもしれません。
それでは、調子に乗って行ってみたいと思いますが、長いので個人事業に興味のある方だけお付き合いください。
「好きだから」だけで始めちゃう人
そもそものモチベーションとしては問題ないんです。
でも、好きだからの理由だけで大した研究もせず、戦略もなくただ勢いでなんとなく始めてしまう人が結構います。
この例でありがちなのが、「らーめん屋」。
自分がラーメン好きだからと言って始めると、きっと手痛い目にあいます。
ラーメン屋は日本中で毎年3,500店がオープンしており、同時に3,500店が閉店していると言われているんですよ。
まず、たとえラーメンの味が美味しくても、立地が悪いとかなり厳しい。
TVで紹介される中には、立地のハンデをものともしない名店があったりしますが、普通のお店はやがて繁盛店と言われるまで、つまりリピーターを確保するまでの長い道のりの半ばで資金が足りなくなり、持ちこたえることができません。
また、飲食店業界そもそもの特徴として居抜きの物件でない限り、初めの内装工事費の初期投資が高くつきます。(300~800万円とか)
その他、店舗を確保するための敷金(保証金)・礼金や仲介手数料、店舗の前家賃や、接客の訓練期間も含めたバイトなどの人件費、厨房機器や調理器具…。
数え上げればまだまだありますが、正面からまともにやろうとしてしまうと初めから結構なお金が必要になります。
なので、自己資金を貯めていた場合を除き、大した調査もせずにいきなり店舗の内装工事などを検討してしまう人は、始めから大きな借金を背負って始めることになります。
当然毎月の返済額もバカにならず、収益が安定するまでは重い負担です。
それでも近所にラーメン屋が出来れば、嫌いな人でなければ大概は一度ぐらいは食べに来てもらえます。でも実は、その最初の一度が致命的になりうるのが飲食店の怖い所。
最初の頃は運営オペレーションにも慣れていなくので、バイトの接客もマチマチなわけです。初めだからとこの辺を甘く見ていると案外危険かもしれませんよ。
「味が薄かった。」 「どんぶりが汚かった。」
「なんか水が臭かった」
「待たされたし、接客が最悪だった。」
「雑然としていて雰囲気が悪かった。」
オープンして間もない頃は頑張って駅前でビラでもまいたり、限定の100円ラーメンとかでもやっておけば、そこそこお客さんが入ってくれるようです。
でも、1か月もすると明らかに明暗が分かれてきます。
その差は最初の一度で、味、サービスともに全力投球でお客さんの心をつかめたかなのではないかと勝手に思っています。
なので、ラーメン屋を「頑張れば何とかなるはず」ぐらい甘く考えている人は、やめめた方がいい。
例外としては、駅近くに自宅があって、家の1Fを簡単に改装すればオープン出来るなど地代家賃がほぼ無料で開業できる場合です。
立地だけで入る一見さんのお客と、家賃という一番高い固定費が無くなるため、ずいぶんと有利になるようです。
大した経験もないのにどうしてもやりたいなら、まずは居抜きの物件をコツコツと調べて見つけることからお勧めします。
初期投資はできるだけ少なく、しばらくはお客さんが入らなくても続けられる体力を。
(ここではFC店については考えていません。)
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「儲かりそうだから」だけで始めちゃう人
儲かるビジネスをやるのはいいんです。というか、利益がないと生き残れないわけで、儲かりそうなビジネスを検討するのは当然です。
でも、準備もなくいきなり会社を辞めちゃう人がいます。例で言えば、株式投資やFXの専業トレーダー、アフィリエイトなどネット系が多いです。
株やFXについては、偶然転がり込んできた大金で勝負に走る人も存在します。
その大金の元は、退職金だったり勤めていた会社の従業員持ち株として購入させられていた株が急に上場して、何千万にもなって転がり込んできた場合などの理由。これを元手に株やFXで食っていけると踏んでの退職というわけ。
株の才覚で儲けた訳ではありませんよ!!
少なくとも、何年も稼ぎ続けている実績か、毎月の副収入が本業収入に迫る勢いがある人など、よほどの実績のある人でない限り独立は危うい道です。
また、アフィリエイトはお金がたいしてなくても始められるのが良い所ですが、敷居が低い分、儲けを出すところまでのやり方を確立させていくまでが大変です。
せめて、副業で本業収入に迫るぐらいのノウハウを熟知してからでないと、退職後に0からそこまでにたどり着くまでの膨大な時間の中で、確実に生活費として貯金を減らしていくことになります。(笑)
会計事務所の担当者に熱く語ってばかりな人
その通りです。悪くはないです。逆に素晴らしい人もいます。
でも、思い込みは強いけどその分野での実践と経験が全くない若い社長や、マーケティングをほぼしないで、自分の希望的観測(勘?)だけで世の中を何とかできると思っている人に、このパターンが多いのも事実。
熱く語るべきなのは会計の担当者にではなく、消費者であったりそれを求めていると思われる会社というお客さんに対してなのでは?
例外としては、前職より経験と実績に裏打ちされたビジネスモデルのノウハウをすでにと熟知していて、それを自分の手で新しく展開しようとしている社長が、会計の一担当者に対しても偉ぶることなく、熱く丁寧に説明してくれている状況です。
大きな違いは、その業界の経験と実績がきちんとあり、説得力があるかどうかです。
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人の言う事を聞かない人(聞いているふりの人も含む)
ココでは、勝ち続けて利益という結果を出している人のことは語っていません!
他人の言う事に耳を貸さないワンマン経営者の場合、将来的に人的な軋轢など、社内的なトラブルは発生するかもしれませんが、逆にトップダウン方式の切り替えの早さで世の中の変化にも柔軟についていける組織だという事もできます。
ここで問題としているのは、利益が上がっていないのに、自分の考えに固執し過ぎて、他人がいくらアドバイスをしても、何も変化を起こせない、又は起こす必要などないと思っている人のことです。
残念ながら、世の中には流れというのがあります。業界として傾斜産業にある場合、あとは「遅かれ早かれの」問題で、まさにじり貧路線で、会社もその流れにそった売上等の減少だと感じられる場合があります。
なので、どうしても何か伝統と呼ぶものを守りたい場合でも、世にマッチしたものへと改革というか、改良をしなければ生き残れないハズなのですが、今までと全く同じままの仕事に固執して、心中する勢いで頑張ってしまう人がいます。
そのような人は、どんなに厳しいことを言っても”馬耳東風”です。
また一見、物優しげで人の話を聞く紳士的に見える人でも、その内実は自身の考えを変える気がないという人も結構います。
「カイケイ人に何がわかるってんだ!」
ぐらい思っているんでしょう、おそらく根底では。
たしかに、売上を作る大変さを知らない会計担当ごときの話を、そこまで真剣に聞く必要はないのかもしれません。
営業(売上)と経理(会計)は全く別物でありますから。
でも、そこにも現状を変えるヒントがあるかな程度に、1%ぐらいは利用してやろうぐらいは思って欲しいものです。
そのような柔軟さというか、したたかさがない人はそのまま日の目を見ることがなく、残念な結果になることが多かったように思えます。
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計画書は立派だが、行動力が欠けている人
創業計画書とは、まだ経験も実績も乏しい事業主がアイデアと将来の具体的な手法を説明するだけで、金融機関よりお金(借金)を勝ち取るための事業計画の概況説明書です。
でも中には、机上の空論が得意で思い込みが激しいが、行動力が伴わない人がたまにいます。事業って、軌道に乗せるまでが大変って、本当の話です。
夢見る起業家にとっては、その先ばかりを見すぎていて「ダイイチカンモン」である「キドウニノセル」まで行かずに消えていく会社も結構多い。
そこまでたどり着いた人の努力は、方向性という意味では戦略や戦術ももちろん必要だけれど、バカみたいにめげないで継続できるやっぱり圧倒的な行動力が必要なのです。
でも金融機関の融資って、形式さえ整っていれば一般の人が思っているよりも簡単にOKが出ちゃうもんなんですよね。(最近はどうだかわかりませんが)
なので、頭でっかちだけの人でも300万円とか500万円のお金だけを先に手にしてしまう場合がある。
でも、行動が足りなさすぎて全然ビジネスとして機能していないので、どんどん生活費として使われていき後に残るのは借金だけです。
なので、血と汗と涙を流す覚悟がない人はやめておきましょう。
まだ売り上げが頼りないのであれば、”接待費“のキャバクラは本当に仕事と関係のある人とだけに使いましょう。
以上、あくまで個人的な意見ですが、これから個人事業を目指される方や現在会社経営者として日々格闘されている人にとって、多少なりとも参考にでもなる点があれば嬉しいかぎりです。
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