遠藤四郎という投資家の現在と、日本が熱かった時代

遠藤 四郎(えんどう しろう)さんという方をご存知でしょうか?

知る人ぞ知る、株で500万円の資金を30億円に増やした、日本の投資家です。とは言え、自分がこの遠藤 四郎さんの本に出会ったのが、20年近く前のこと。

確か自分が大学生の頃だったと思います。

私が以前からおすすめしている「バビロンの大富豪」や「ウォール街のランダムウォーカー」などの本に出会う、もっと前のことです。

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遠藤四郎さんの本がきかっけで株に興味を持ちました

はっきりとは思い出せませんが、この遠藤四郎さんの本に出会ったことも自分が初めての職場を、証券会社に選んだ原因の一つになっています。

株でゼロから30億円稼いだ私の投資法―大株主への道こそ株式投資の本道

この遠藤さんは、高校を卒業後、銀行に勤めていました。しかしながら金融機関は、中でも銀行は学歴社会です。

遠藤さんは後から入っている大学出の後輩に追い抜かれ、簡単に出世されていくのが面白くなく、理不尽だとも感じます。

その結果、「株式相場」という、学歴、派閥とかとはまったく関係のない、純粋な勝負の世界で戦う道を選んだのです。

とは言え、是川銀蔵さんだとか、いわゆる伝説の相場師のような、ハイリスク・ハイリターンの命を削るようなやり方で相場を張っていたわけではありません。

今では珍しくありませんが、戦後の日本の高度成長期の中で、「割安株を発掘しそれに投資する」ということを繰り返しました。

遠藤さんが割安株を見定めることができたのは、彼は銀行マンだったので、企業の財務諸表を読むことができたのです。

そして、その会社・銘柄の価値から考えて、

安いところで、仕込んで、上がったら売る。

特にに、その会社の含み資産に注目する特徴もありました。

遠藤さんは、ただ、これだけを繰り返していった結果、最終的に延べ投資した500万円を30億にしました。(最盛期には80億円)

遠藤四郎さんの現在

自分もこの方の本を読んで、その当時遠藤四郎さんが推奨していた「カネボウ」株を持っていたことがあります。

しかし、結果は残念柄、2005年に上場廃止になってしまいました。
(自分はそれより前に損切りで売り払っていますけれど)

その時には、思ったものです。

「遠藤さんのやり方は、日本の高度成長期には通用したけれども、今の時代には
あっていないんだろうなぁ」と。

もちろん、現在でも割安株投資法は十分有効ですが、その企業が成長曲線上にあるかどうかは、事業内容と時代背景、トレンドを含めて複合的に、個別に判別しなければいけません。

ただPER・PBRや含み資産だけを見ての「割安」か否かの判断で儲けることができるのは、全体相場、つまり日経平均株価が上がり調子の時。

たしか遠藤さんは、大企業が赤字決算等で株価的に急落した時に仕込んだりもしていましたが、かつて輝かしかった日本企業でも、不正が表ざたとなり、その内容が致命的になり、株式が紙くずになるような状況も頻発しています。

また、ITやAIなどの進展により、あのウォーレンバフェットが自らの理解できる企業にしか投資を行わないように、個人レベルでベンチャー企業の将来性に確信をもって投資できるような場面も減ってきています。

以前のように、重厚長大・歴史的な信頼性さえあれば、株価はいずれ回復するとする「割安株」投資方法は今では通用しないどころか、むしろ危険にもなりました。

ところで、昔の日本は、ずいぶん景気のいい言葉が飛び交っていて、それが、海外からの評価でもありました。

「土地神話」「ジャパン アズ ナンバーワン」「ルックイースト」

これらは、私が高校生になる前ぐらいまでに聞いていた、わが国、日本という国の評判です。

それが、高校生になったころからは、土地神話・バブルにも陰りが見え始め、(当時、その感覚はなかったですけれども)、私が大学生の時には「バブル崩壊後」という認識に直面することになります。

真正面にバブルを満喫したのは、自分らよりちょっと上の、40代半ばぐらいの人達でしょう。

伝説のディスコ、「ジュリアナ・Tokyo」で扇子を振るお姉さんなんかに出会えるのを楽しみにしていたんですが、私が大学生になった頃には、すでにちょっと時代遅れ感がでていました。

そして、私たちが就職活動をしていた時には、山一證券、北海道の拓銀が倒産し、金融が廃墟と化した後の、「金融ビックバン」。今ではなんだか恥ずかしい言葉が希望であった時代でした。

さらに就職後の時代では、ソフトバンクをはじめとする、「ITバブル」と呼ばれたプチバブルが到来。NTTドコモが5分割したりして、株式市場は光り輝いていた時代です。

その後も個人的な思い出はつきませんが、今日はこの辺までにしておいて、再度、遠藤 四郎さんの話に戻ることにします。

遠藤さんは、1943年生まれとあるので、現在でもご健在でいらっしゃるならば、70代半ばくらいになる頃でしょう。

ネット上では残念ながら遠藤さんのWikiは見つけられませんでした。

遠藤さんが株式投資で積極的に増やしていった時代は、日本人も熱く、自信と夢も大きかった、又は多かった時代な気がしています。

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日本への未来投資

しかしながら最近では、

日本、いえ、大多数の日本人自体が、今現在、一体どこに向かっているのか、わかっていないのではないでしょうか。

現政権を非難しているわけではありませんが、若者に、「日本の未来はどうなると思う?」と質問してみれば、分かるはず。

ソニー、シャープ、東芝、などかつて日本を代表した「大企業の凋落」は、20年前ならばまったく考えられなかったことなんですけれどね。

そうはいっても、いまだにGDPはアメリカ、中国についで、堂々の第三位の経済大国であるはずの日本。でも、世界幸福度ランキングでは、なんと51位(2017年)という低さ。

先進国中では、ほぼ最下位レベルですね。

ここでは、ランキング作成者の用いたスコアによる恣意性については考えていませんが、それでも日頃のニュースを見ていると、若者が日本の将来を楽観的に見ているとは思えませんよね。

少なくとも、「日本人に生まれてよかった!」

みたいなセリフははあまり聞かなくなりました。

私が子供の頃なんかは、「日本人に生まれたことを感謝しなさいよ。」なんて言葉を、親せきのおばちゃんや親なんかに何度か言われた記憶があります。

「少子高齢化」「核家族」「人間関係の希薄化」「待機児童問題」「非正規雇用」「格差社会」…

現在の、我々日本人の『幸福度が低い理由』を数え上げればその理由にきりはなさそうですが、日本という国が住みにくい国になっているのか、はたまた、日本人の勤勉すぎる性格が裏目に出ているのか、その理由を個別に考えても、あんまり意味のあることにも思えません。

でも、外国人から見ると、ニッポンって、まだまだ魅力的な国だと思われているようなんですよね。日本人全体が、誇りとワクワクを取り戻して、豊かに生きる夢を描ける社会。

ワクワクな夢があるなら、誰だって頑張ろうという気持ちにもなれます。

そんな仕組みのある国なら、日本の株式だって、1989年12月29日に記録した38,915.87円を抜く日だって来ることでしょうよ!