優待・配当株をひたすら増やしてみると

株には夢がある!と個別銘柄にあれこれいいながら、だんだん株以外のことについても語っています。

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東芝が粉飾決算!?工事進行基準とは

      2015/11/13

本日の日経平均は大幅に続伸しました。

19,620.91円 前日比+241.72円(+1.25%)

5営業日ぶりの元気な相場となりましたが、個別の会社では元気がでないニュースもいくつかありました。

まず、不適切な会計処理の疑いで決算発表を延期する東芝がストップ安。日本経済新聞などで資本金を減資予定(1,218億8,400万円⇒1億円)と報じられたシャープも一時は、ストップ安。

東芝は粉飾決算なのでしょうか?

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工事進行基準による売上計上の前倒し?

東芝の不適切な会計処理の内容は、一部のインフラ関連工事において、コストの過少申告などの問題が見つかったとのことで、今回発表する予定だった2015年3月期の業績予想を取り消し発表を延期、そして期末配当を無配としました。一応、自主的な発表ではありますが、なぜ今のタイミングだったのでしょうか。

じつは今回の発表に先立つ、先月の4月3日に、2014年3月期の決算内容で不適切な会計処理があったことを発表しています。2014年なので、1年前の決算内容ということになりますが、この過年度の決算修正を行う必要があるかもしれないということでした。この時は、問題点を「工事進行基準による会計処理の調査が必要」と東芝自ら公表していました。

工事完成基準と工事進行基準の違い

普通、会社が売上を計上するタイミングとして理解しやすいのは、商品が販売されたり、サービスが提供された時点であり、住宅などを販売する会社の場合では、その建物などの建築物が100%完成して、購入者に引き渡しが行われた時点です。

このように建築物などが引き渡された時点で収益を認識する方法を、工事完成基準といいますが、これだと完成に数年かかるような長期間の請負工事の場合、材料や人件費などの費用は発生した年度に計上されているのに対し、建物自体は引き渡しが済んでいないので、売り上げは0円となります。

このままだと、売上0なのにかかった費用だけが計上されてしまうので、その建設に要した費用は一旦、仕掛品という資産勘定に振り替えることを行い、費用も0円に直してあげます。(引き渡しが済んだ年度には、売上と費用を同時に計上させます。)

なので、工事完成基準で売上を計上する場合は、完成・引き渡しが済んでいない建築物などの収益・費用は、まったく計上されないことになるのです。

一方で、工事進行基準という収益の認識方法があります。これは、完成引渡しが済んでいなくても、工事の進捗度によって、その進捗度の分だけの売上と費用(売上原価)を計上していく方法です。

もうちょっと工事進行基準を説明してみる

「でも進捗度をどうやって出すの?」という疑問がわきますよね。

一般的には、請負金額×進捗率(当期発生原価/見積総原価)=当期売上
という原価比例法と呼ばれる方法を使います。

なので、進捗率は当期発生原価/見積総原価です。請負金額とは、受注金額のこと、見積総原価とは、受注金額に対して、完成までに予想される費用の総額です。そして、当期発生原価とは、その年で使われた費用の額です。

例えば、100万円の工事に対して見積総原価が60万円だったとします。単純に計算すると完成した時の利益は100万-60万=40万円の予定ですが、建設開始1年目では工事が完成しませんでした。

でも費用がかかった場合、工事進行基準に従った分の売上を計上しなければいけません。かかった費用が18万円だったとして、これを上の式に当てはめると、

100万×進捗率30%(18万/60万)=30万円です。

その期の売上は30万円、費用(売上原価)18万を計上です。差額の利益(粗利)は、30万-18万=12万円となります。

東芝、全体の問題だったら・・・

東芝の5月8日のIRでは「工事原価総額が過少に見積もられ」とあることから、上の例で言えば、見積総原価を60万円とすべきところを、40万円のようにしていたことになりますね。その結果、前期の進捗率が過大に計上されてしまったことにより、売り上げも大きくなり、利益が水増しされてしまった可能性があるということです。

100万×進捗率45%(18万/40万)=45万

問題は、工事進行基準を適用した一部インフラ工事だけの部分的な誤り(あるいは不正)なのか、それとも過去、東芝が収益認識に工事進行基準を使った工事全てに係る、全体的なものなのかという点ですよね。

東芝、粉飾決算なら今後はどうなる・・・

今のところは、まだ不正会計が明らかになったわけではありませんが、東芝といえば、2013年10月に東芝本体にとっては孫会社にあたる、東芝医療情報システムズ(株)でも不適切な会計(粉飾決算)を公表したことがありました。

その後、東芝医療情報システムズ(株)は2014年4月1日付で、東芝グループで社会・インフラ部門の中核であり、親会社であった東芝メディカルシステムズ(株)に吸収合併されています。

その他に今まで粉飾会計があった企業としては、山一証券、カネボウ、オリンパス、ライブドアなどがありました。大企業といえど、不正会計(粉飾)を行った会社の行く末は、残念ながら、おおむね厳しいものになっているようです。(オリンパスを除く)

東芝といえば、原子力銘柄としても有名ですが、この辺にも影響が出てくるのかもしれません。

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